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グルメの秋、だしの違いが分かる女になる

Life Style  

和食には欠かせないだし。「日本橋だし場はなれ」や「茅乃舎東京ミッドタウン店」などだしが味わえる専門店も増えてきました。日本人としてだしの違いが分かるようになりたいけれど、働いているとだしをとることはもちろん、自炊さえもままならない毎日……。そこで忙しい方でも手軽に本格的な味わいを楽しめるだしパックに注目しました。朝の忙しい時間でも一品作れる、週末は友人や恋人を招いて一緒に鍋を囲めるなど、働く女性が日常シーンで使えるだしパックをご紹介します。

たくさんあり過ぎた。奥深いだしパックの世界

仕事が忙しくて、ついコンビニやスーパーのお惣菜など出来合いのものを買ってしまう毎日。でも自分で作った温かい料理が食べたい。やっぱり作るなら和食。そして和食の原点は、だしです。市販のだしパックならたった数分待つだけで本格的なだしが完成。しかも賞味期限は長く、コンパクトで保管場所にも困りません。

だしと言っても種類はさまざまで、原材料となるメイン素材は、昆布、鰹やあごなどの魚のふし、椎茸などの野菜が使われることが多いです。これらがパックに詰められたもので、一つの素材だけでできれているものもあれば、複数がブレンドされているものもあります。複雑で奥深いだしの世界ですが、だしパックでは、「かつおだし」、「こんぶだし」、「焼きあごだし」と素材を数種類ブレンドした「和風だし」の4種類が主流のようです。

豊かな風味とうまみ。
すまし汁で飲みたい『いの子屋東京のかつおだし』

だしを美味しく味わうためには、具材との相性を考える必要があります。かつおだしはかつお節から取っただしのこと。豊潤なうま味とコク、そして澄んだ香りを併せ持ちます。昔から日本人が慣れ親しんできたその味は、万能といっても良いくらいあらゆる料理に合います。すっきりしていて、そのまま飲んでも美味しいので、だしが主役となるような料理に使うのが良いそう。反対に強いニオイや味のある具材と合わせると、かつおだしの香りが消されてしまうので、要注意です。

『いの子屋東京のかつおだし』は、枕崎産の一本釣りかつおを新鮮なままいぶして作られた究極のかつおだし。うま味の中にほのかな渋みがあります。そんなかつおだしと合わせたいのは、澄んだスープを味わうすまし汁です。水の中にだしパックを入れて、沸かすだけ。琥珀色に輝くだしだけを味わっても良し、冷蔵庫にある卵やあまり野菜などを加えても良し。忙しい平日の朝でも身支度を整えている間にさっと作れる超時短調理。簡単だから毎朝でも続けられそうです。

上品で優しい味わい。
味噌汁に合う『松前屋の昆布だしパック』

こんぶだしはただ水に昆布をつけておくだけできるかというと、そうではありません。だしを取る昆布は何でも良いというわけではなく、適した昆布があります。例えば北海道で採取される「真昆布」や「利尻昆布」などは、だしを取るのに向いていると言われています。こんぶだしは、濃厚で甘味があり舌に感じる優しい味わいが特徴的です。そのため素材の持つ味や香りを活かした調理が合います。例えば煮物、おひたしや貝類の味噌汁などです。

『松前屋の昆布だしパック』は、北海道産の真昆布だけを使ったまろやかな味わい。これに合わせたいのは、海の幸のしじみです。しじみからも美味しいだしがでるので、うま味の相乗効果が期待できます。お酒を飲み過ぎた翌朝になぜか飲みたくなるしじみの味噌汁。二日酔いの身体に温かいスープが沁みわたります。冷凍しじみをストックしておけば、より手軽に作れますよ。

だし界のニューカマー。
うどんと一緒に『長崎上五島の焼あごだしパック』

これまでは日本の代表的なだしと言えば、かつお節や昆布などでしたが、ここ数年あごだしの人気が高まっています。あごとは、トビウオのことで、あごだしの原材料は焼いたトビウオを乾燥させたものです。昔から九州地方で高級食材として親しまれてきたもので、お値段は少々高め。あごだしの特徴は、すっきり上品な口あたりと深いうま味。澄んだ黄金色で魚の臭みが少ないので、汁物料理にぴったりです。おでん、うどんやラーメンなどの料理に合います

『長崎上五島の焼あごだしパック』は、遠赤外線でじっくり仕上げた焼あごを粉末にしただしパック。九州の豊かな風土が育んだあごだしは、同じ九州の五島うどんと一緒に。例えば休日のお家ランチ、五島うどんを茹でて温かいあごだしにつけて頂きます。つるつるとした食感とあっさりとしただしが絶妙に合い、つい食べ過ぎてしまいそうです。

お気に入りのブランドを見つけて。
『茅乃舎だし』で鍋パーティー

かつお節、煮干しや昆布など様々な具材から取っただしを総称して「和風だし」と呼ばれています。和風だしと言えば、「久原本家 茅乃舎」の『茅乃舎だし』が有名ですね。真昆布、かつお節、うるめいわしなどを詰めただしパックは、味噌汁、煮物、鍋料理など和食全般に合います。他にも「久世福商店」の『風味豊かな万能だし』や「味の兵四郎」の『あご入兵四郎だし』など、さまざまなブランドから和風だしが販売されています。ブレンドされている素材の組み合わせが異なるので、好みの味を探していくのも楽しいですね。

『茅乃舎だし』を使うおすすめ料理は、お肉、魚介や野菜をたっぷりと入れて煮る寄せ鍋。だしが具材の風味を引き立てて、味に深みをプラスします。少し肌寒くなって秋の気配を感じられるようになったら、友人を自宅に招いて、あつあつ鍋をみんなで囲みましょう。

いつでも簡単に、手軽にだしが取れるだしパック。これなら忙しくても料理を続けられそうです。好みや料理との相性もあるので、興味を持ったものから試してみるのが得策。数種類のタイプをストックして使い分ければ、きっと料理上手になれることでしょう。温かいスープが恋しくなるこの季節に、自宅で手軽に美味しいだしを味わってみませんか。


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