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【レポート】展示会「施設リノベーションEXPO」が東京ビッグサイトで開催

東京ビッグサイト

建築業界で日本最大級の展示会「施設リノベーションEXPO」が、東京ビッグサイト・ジャパンビルド内で12月5日から12月7日の3日間で開催される。出展者と来場者のマッチング・商談を目的とした本催し、特徴的なのは来場者のうち50%以上が課長職以上の「決裁者」であること。そのため、より直接的な商談が可能になるとあって、出展者の志気の高さが伺えた。

出展のカテゴリはというと、「空間デザイン」「施設の感染対策」「セキュリティ/防犯対策」「リノベーション設計/工事」など、施設のオーナー・管理者向け製品/サービスが並ぶ。本展のもう一つの特徴としては、出展各社の実物やデモンストレーションが見られる点。マクニカの、人体に無害で細菌に効果的なLED除菌照明「VioClean®」や、セラフ榎本の「ドローン建物外壁調査診断」など、普段では見られない製品やサービスを、開発者の説明を受けながら理解・体験することができる。

 

今回はドローン×AIの製品がある意味での目玉となっていた。2年前から社内ベンチャーとして起業、ドローン産業へ参入したサンフロンティア不動産はドローンによる壁外調査事業を柱とし、不動産・建設業界の抱える課題解決のため、「ドローンを活用した不動産管理」に着手。きっかけとしては、法律の施行や制度の整備によってドローンの「安全性」が確保される制度が本年12月に整ったためだ。あわせて、他社に対してのコンサルティングも行なっている。さらに壁面の異常を判別できるAIと調査報告書自動化ソフトを開発し、膨大な調査画像から、異常箇所をAIで判別している。ドローンを利用したサービスはこれからさらに発展を遂げそうだ。

2021年にグッドデザイン賞を受賞した「BISTA」の災害用備蓄スタンドは、本展示でも特に目立っていたと言える。必要な防災用品が大型のボックスにオールインワンで格納されており、コンパクトかつオールインワンを実現。また、自宅に設置するだけでなく、普段から人の集まる場所に設置するというのも、まさに「公共の利益」としてのアイデアだ。日常生活での利用から、災害拠点まで、さらにはオフィスや医療機関、商業施設や銀行などにでも設置することができる。これこそが、地域貢献における災害対策の備蓄の理想ではないだろうか。コンセプトには、「共助」のアイデアも取り入れられていて、ターゲット層は複数の誰かを助けるということ。このようなアイデアは、今後、広く浸透していくだろう。

株式会社クボタの業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」は、大型の機内で殺菌力に優れた機能水「微酸性電解水」を生成することによって、加湿・空気清浄・除菌・消臭を高いレベルで実現することができる。当初はとりわけコロナ禍の影響もあって、医療施設や老人ホームでのニーズが多くあり、特に入居者が集まるスペースでは必需品だったと担当者は語る。その後、保育所、オフィス、コールセンター、工場や店舗など、人が密集するところで活躍している。定期メンテナンスのサービスがあるのもポイントだ。テニスコート1面分、200平米をカバーするパワフルさは大型商業施設などで、非常に魅力的だ。パナソニックのジアイーノのコンパクトさをカバーする意味でも、価値は高い。オゾンとナノ水で革命的な製品を作ったフィジファインズも衛生面の品質では欠かせない。水道水を高純度オゾン水で除菌・消臭を行ない、ランニングコストの低さも特徴のひとつ。加湿器、スプレー、吸入器、果てはペット用の製品も開発するなど、生活に多角的な「安心・安全」を与えてくれそうだ。

デオファクターカーサ」は高濃度100%ミネラルで作られた洗剤によって、吹き付け施工することにより、99%のウイルスを減少させ、細菌の増殖を抑制。無色透明の洗剤を壁やドア、シンクにかけるだけで、1年後でも80%以上の菌を減少させる。その後は軽く拭くなどして、また吹き付ければ、長期間効果を発揮し続ける。

最後に、介護施設の課題だった「転落のリスク」「事故の発見の遅れ」「徘徊」について「ライブコネクト」を利用すれば、居室の状況を見える化することができ、前述した事故などの発生を防ぐことができる。かつ、スタッフの巡回による負担を減らすサービスだ。そのメカニズムは、複数のセンサー情報から、居室の状態や入居者の行動をリアルタイムで把握し、何かあれば、音とディスプレイでスタッフに知らせるというもの。導入後のエビデンスとして、転倒・転落が63%減少するなど、実際に効果を示している。くわえて、スタッフの夜間巡回作業も減少。複数のセンサーで入居者を可視化するこのシステム、介護業界に大きな影響を与えるはずだ。