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デートや接待も安心。女性のドレスコード・フレンチ編

Concierge  
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どんな時でも、その場の雰囲気に合わせた振る舞いをできるのが大人の女性の嗜みです。食事の場でもさまざまなマナーやルールが存在しますが、その中でも欠かせないのがドレスコードです。

ドレスコードとは、各シーンで周囲に合わせるためのファッションのエチケットのことで、自分のためではなく周りの人のために行うものです。

今回はそのドレスコードをテーマに、その代表格といってよいフレンチ(フランス料理)を取り上げます。デキる女性のドレスコード、フレンチ編をご覧ください。

基本のキ。TPO(TPPPO)を踏まえた振る舞いを。

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具体的なドレスコードの解説に入る前に、基本的な考え方をおさらいしましょう。皆さんTPOという言葉は聞いたことがありますよね?

TPOとはTime(時)、Place(場所)、Occasion(場合)の英単語の頭文字を取ったもので、時や場所、場合に応じた振る舞いや服装をしましょうという意味です。

ファッションに対してよく使われる言葉ですが、この言葉は実際にファッション業界から生まれたものです。実はTPOを生み出したのはメンズファッションブランド「VAN」創業者の石津謙介氏、日本人が作り出した造語なのですね。(こんな小ネタも覚えておくと、どこかで役に立つかもしれません)。

近年では、TPOでは足りない! とばかりに(?)、さらにPerson(人、相手)、Position(立場)を加えたTPPPOという考え方がマナー研修などで紹介されています。Occasion(場合)をより具体的に分解したようなイメージです。

いずれにしても、周りの人やお店の雰囲気を考えながらコーディネートすることを心がけましょう。

服装は時間や店の雰囲気に合わせて

服装は店の雰囲気や時間帯に合わせて選びます。一般的には、昼間は肌の露出を控えめにして、夜は少し豪華に、ラグジュアリーな服装にする傾向があります。

特に夜の食事ではアクセサリーなどの装飾品をつけることも多いですが、その際にはテーブルなどにぶつかって傷をつけないものにしましょう。ブレスレットなども、テーブルなどに何度も当たって音がすると雰囲気を壊してしまうのでご注意を。

足元は、ドレスコードが求められるようなお店では、サンダルやスニーカーなどは厳禁。パンプスやバックストラップのあるヒールが安心です。ストッキングの予備なども持っておくと、いざというときに焦らずに済みますよ。

ヘアスタイルは食事の邪魔にならない程度に

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食事中に髪の毛を触るのはマナーとして控えたいところです。特に髪の長い女性は、食事の時に髪の毛が邪魔にならないようにまとめておきましょう。

食事は香りも含めて楽しむもの。強い香水はNG

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食事の楽しみは味だけではなく、その見た目や香りも含まれます。そのため、その場の雰囲気を損なうほどの強い香りのする香水やコロン、また服についた柔軟剤のにおいなどもNGです。

あくまで食事を楽しむ場として訪れているのだということを忘れずにしたいですね。

バッグは大きさや素材にも配慮できるとGood

バッグは席に持って行っても邪魔にならない程度の、小ぶりなものを用意しましょう。お店側でバッグ置き場が用意されているところもありますが、ないケースを考えて、座ったときに背もたれに置けるサイズにするとよいでしょう。

仕事の帰りなどどうしても大きな荷物を持っている場合は、そちらはお店のクロークに預けたうえで、食事の場にはサブバッグを持って行きましょう。

大人の女性はバッグの素材にも気を使いましょう。爬虫類の革や毛皮を使ったバッグは、殺生をイメージさせるため敬遠される傾向があります。華美になりすぎないように、という意味も含めてファブリックなものを用意できるとGoodです。

6種類あるフランス料理店とドレスコード

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フレンチ・フランス料理と言っても、その形態は実に6種類。気軽に食べられるお店もあれば、がっつりドレスコードが求められるお店もあるのです。

なんだか面倒くさそうですが、これは考えてみれば和食でも同じことが言えます。和食にも気軽に入ってビール片手におつまみできる街の定食屋から、格式高い高級料亭まであります。街の定食屋に行くためにわざわざスーツに着替えたり、高級料亭にジャージで行ったりすることはないですよね。

フランス料理を提供するお店の業態は、大きく分けてCafé(カフェ)、Brasserie(ブラッスリー)、Bistro(ビストロ)、Restaurant(レストラン)、Auberge(オーベルジュ)、Grand Masion(グランメゾン)の6種類です。それぞれの特徴やドレスコードなどを見ていきましょう。

Café(カフェ)

6種類の中では一番カジュアルで、日本のカフェと同じような形態です。ちょっとしたお茶から、軽い食事もできるお店で、夜になるとアルコールを提供する場所も多いです。いわゆるドレスコードは特になく、普段使いの気軽な服装で入ることができます。また、子どもの年齢制限などもありません。

Brasserie(ブラッスリー)

Brasserieは、居酒屋・ビアホールのような意味の言葉で、その名の通り日本でいう大衆居酒屋的存在です。お酒とそれに合う食事を楽しめるお店で、こちらもドレスコードや子どもの年齢制限はありません。

Bistro(ビストロ)

日本でもよく聞くBistro、こちらもBrasserieと同じようにお酒と食事を提供する気軽なフランス料理店です。Brasserieと比較すると、小規模で家庭的な雰囲気のお店が多く、日本でいえば個人経営のお店のようなイメージです。こちらもドレスコードや子どもの年齢制限はありません。

Restaurant(レストラン)

ここから高級店の部類に入ってきます。日本ではレストランというとすっかりカジュアルなイメージですが、フランス料理店のRestaurantは、場所によってはドレスコードが求められたり、子どもの年齢制限があったりするケースも。

女性の服装は、カジュアルすぎないワンピースやジャケットなどを着るなどして、華やかさを演出する必要があります。

Auberge(オーベルジュ)

Aubergeとは、もともとは食事だけでなく宿泊も可能なレストランを指す言葉で、18世紀頃がその起源です。あくまでメインはレストランで、食事やお酒をじっくり楽しむため、その日は帰らず(帰れず)、そのまま宿泊するという流れです。

ドレスコードはRestaurantよりもう1段階上がり、女性はパンプスかバックストラップのあるヒールを履いて、男性はジャケットを着用します。

Grand Masion(グランメゾン)

Grand Masionは格式高い最高級のフランス料理店を指し、一般的にミシュランで3つ星クラスのレストランを指します。日本では数十件ほどと言われています。

ドレスコードがきちんと定められており、女性ならワンピースに華やかなアクセサリーなど、エレガントさを演出します。男性はスーツにネクタイが基本の装いとなります。また、12歳未満の子どもは入店できないなどのルールが定められています。

ちなみこのGrand Masionという言葉、実は和製英語でフランス語ではこの意味でつかわれていません。ミシュランの3つ星クラスのレストランを指す言葉として、あくまで日本国内で定着した言葉です。


6種類のフランス料理店とドレスコードについて紹介しました。もし、自分が行くお店がどれに当てはまるかわからなければ、お店にドレスコードを確認してみましょう。ドレスコードは店の雰囲気に合わせるのが基本なので、それが一番確実です。

その上で大切にしたいのは、繰り返しですが「自分以外のゲストのため」という考え方。例えば、自分にとって大切なイベントの日に、周りのお客さんがうるさかったり、服装がだらしなかったりすると気分を害してしまいますよね。

お店と自分を含めたお客さん全体で素敵な雰囲気、空間を作り上げるという感覚を大事にしましょう。その上でさりげなく自分もアピールできるコーディネートができれば完璧です。皆さんもチャレンジしてみてくださいね。


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