レグルス それは、
理想を叶えるイメージ。

【女性取締役が語る】女性の働き方・キャリアアップに欠かせない2つのもの

Work Style  

私がさまざまな場所で聞かれることがある。

それは「「どうすれば女性のキャリアをつくれるのか?」ということ。

その質問をされたときに、私は一瞬、いやしばらく戸惑ってしまう。だって一人ひとり違う人間だから、働き方もキャリアの答えも違うというのが事実。でもそんな答えを望んでいるのか?

そもそもこの場合のキャリアって、何を指しているの?いやいやそんな具体的な話じゃなく、これは単なる私へのリップサービス?

そんな風にたくさんの疑問が頭をめぐってしまう。(その場しのぎの適当な答えを出せない性分は、こんな時にマイナスに作用するのだ…)

それはさておき、今回は女性の働き方・キャリアップに欠かせない2つのポイントを挙げたので、みんな参考にしてみてね。

女性のキャリア・働き方をつくる軸

さて、キャリア女子に必要な2つのポイントを挙げる前に、前提として必要な働き方の「軸」を確認してみて。

私個人のケースで言えば、仕事人生は凄く遅咲きだった。そもそも仕事を始めた頃は絶対セレブ婚をする予定だったし、キャリアアップするぞ!とか、キャリア形成なんてものは考えていなかった。

私の周りにいるキャリア女子も似たようなものだし、正直今も結婚に対してドリームあり!で、王子様も諦めてはいない(笑)

それでも周囲にいるキャリア女子達を見回してみれば、私も含めた共通点は、与えられた事を絶対に全うしてやる!という強い気持ちを持っていること。

全うできるか結果が出るかはまた別で、自分自身がやってやる!という強い気持ちとその持続のようなものかな。これはつまり、負けず嫌いとかじゃなく己との戦いってこと。

やると決めたら、歩みは遅くとも前へ進む。頑張ることが好き。そんな軸を持った働き方をしている人が多いかな。

言い換えれば、そんな風に自分を奮い立たせる、夢中になれるものを仕事の中で見つけること。その第一歩は、やっぱり自分が本当に好きなことって何?っていう「自分の気持ち」を大切にすることからかな。

①「男性と女性で違う「仕事のやり方」を理解する」

それでは、キャリア女子に欠かせないポイントをご紹介。まず一つ目は、「「男性と女性では仕事のやり方が違う」ことを理解すること。言ってみたら、キャリア男子?の理解かな。

残念ながら?今の日本だと、仕事をする上での上司や責任者のほとんどが男性だから、仕事を進めるためには彼らとうまくやっていかないとね。

といっても彼らのご機嫌を取るとか、顔色をうかがうとかではなく、仕事上の作法みたいなものを理解しておこうという話。

よく言われることだけど、男性は感覚的なものよりも理論的、筋道を立てて考えたい人が多い。そんなことを実際に感じたのは、私がコンパクトマンションブランド「NEBEL」を立ち上げた時。

ブランドの立ち上げに携わったメンバーは全員女性だけど、女性たちが作り上げたものを男性陣に共有して、承認を取らないといけない。

例えば「NEBEL」の販売拠点となるサロンをどこに構えるか考えた時、女性メンバー全員で「ここがいい!」と満場一致したエリアがあったのだけど、この提案を男性陣に通すのにひと苦労。

そのエリアが良いという結論は、まさしく女性による“感覚”からきているのだけれど、この部分を男性に理解してもらえず、コミュニケーションに苦労した経験があったの。

それではみなさん、男性がこの企画書に判を押すためには何が必要だと思う?

多くの男性が仕事で決断をする際に求めるのが、エビデンス。なぜそれが良いのか判断する材料と、その精度が企画書に落とし込まれていないと、男性に理解してもらうのは難しい。

そんなことに気付くまでに半年近くもかかったけれど、それからは前よりも仕事を進めやすくなっているかな。

相手に合わせた仕事のやり方が必要、その相手の多くは男性という事実はまだまだ変わらないから、こちらも理解していくことが大切というわけ。

②「女性キャリアにはやっぱり男性の理解が必要」

キャリア女子に欠かせないポイント、2つ目は「やっぱり仕事に対する男性の理解が必要」ってこと。

ここまでで話したこともすごく大切だけど、女性のキャリアアップ、キャリア形成にとって一番大事なのは、やっぱり家族を含む男性の理解!!これが現実でしょう!

キャリア女子の悩みの多くは、家事だったり、育児だったりの負担が多い(偏っている)こと。所詮、旦那様や彼氏、家族に働き方やキャリアプランを否定されると、かなり成功は厳しくなってしまう。

実際、世の男性の多くは仕事ができるキャリア女子を苦手?に感じているのではないかな?そんな人が自分の身の回りに多いと、環境としてはかなりアウェー。

でも、これまで男ばかりの組織や社会で生き抜いてきた人達からすれば、得体の知れないキャリア女子は不気味な存在でしょうがないのかも。

だから、一億総活躍社会の旗を掲げるのなら、まずは「男性のキャリア女子理解講座」とか開いてほしいですよ。みんなキレイで生き生きしているし、ホントは怖くないのよ(笑)

男性陣、“俺は違う”なんて思っているかもしれないけど、改めて胸に手を当てて考えてみて!もっともっと女性のキャリアや働き方に関心を持ってほしいの。

そんなわけで、女性のキャリアアップに必要なものは、身近な男性の理解。本人の努力だけでなく、現状はこれが欠かせない。

家庭も仕事も上手くこなさないといけない、キャリア女子の旅は始まったばかり。時代が進むと価値観も変わっていく。あと10年もしたら、こんな話をする必要がなくなればいいな。


今月の人気記事