成果を作るための努力をやめて今すぐ人間関係を作るべき理由
Work Style 2021.06.30 UPDATE
働いている人であれば、自分が「仕事ができる人」でありたい、誰しもがそう思いますよね。しかし「頑張っているのにうまくいかない」「苦手な仕事がどうしても克服できない」といった悩みを抱えているのもまた事実でしょう。
現代は本やネットの記事で、仕事ができる人の考え方や習慣といったものが紹介されています。この記事を読んでいるあなたのことですから、きっと意識が高く、アンテナを張ってそういった情報にも触れていることでしょう。
それらを参考に実践してみてもなお、うまくいかない……そんな悩みを持つ方に向けて、今回は「成果を出す」「仕事ができる」ようになるため、「人に頼る」という点に着目してお届けします。
「成果を出す」ことが大切
さて、どの職場でも言える事ですが、あなたは会社や上司から仕事で成果を出すことを求められています。
真面目な方が陥りがちなのですが、なんとか成果を出そうと自分の得意分野でないものや、苦手なことにまで時間を割いてしまうのです。
そこで、一度立ち止まって考えましょう。成果というものは必ずしも一人で出さなければいけないわけではありません。あなたはなんとかして「一人で成果を出そう」としていませんか?
もしかしたら、あなたは一人でやりきりたい性格なのかもしれません。そして本当に一人で成果を出せているなら良いのでしょう。
しかしそんな性格が災いして、ついつい仕事を抱え込んでしまったり、スケジュール通りに行かなかったりする方は、一度その鎖を外してみてください。
会社という組織、周りの人をフル活用しよう
「分からないことは上司に相談しているし、一人でやっているわけではない」、そう思う方もいるでしょう。
それはもちろん重要ですが、上司部下といった縦のつながりだけでなく、他部署など横のつながりを上手く使うことをおすすめしたいのです。
会社の部署や部門は、担当する業務や専門性によって分けられています。専門性を言い換えると、あなたの知らないことを相手は知っているし、相手が知らないことをあなたが知っているということです。
あなたが今、与えられた仕事で行き詰っていることや、どうしても苦手でうまくできないこと(例えば、資料の作り方、アポイントの取り方、スケジュール管理の方法など、なんでも)は、通路を隔てた向こうにいる人に聞けば、あっさり解決するかもしれないのです。
仕事ができる人は「人に頼る」
ここで、本やネットで紹介されている「成果を出す人」や「仕事ができる人」の特徴や考え方として、よく挙げられているものを「人に頼る」という視点から整理してみましょう。
・スピード重視、行動がはやい
仕事ができる人の特徴でよく挙げられるのがスピードです。
もちろん資料を作るのが早いとか、メールの返信が早いとか、自分自身のスキルアップや意識付けが必要なこともありますが、「成果を出す」ことを重視した時に、「人に聞いた方が早い」こともたくさんあるのです。
・できない理由ではなく、できる方法をみつける
これはシンプルですね。自分ができないなら、できる人を探す。自分が分からないなら、分かる人に聞く、ということです。
・過程よりも結果を重視する
成果を出せない人は「自分はこれだけ頑張った」とその過程をアピールしますが、大切なのは最終的な成果(結果)です。人に聞いたり、助けを求めたりすることで成果に繋がるのであれば、そのくらいの手間は惜しまないようにしましょう。
・少ない時間と労力で大きな成果を生み出す
これもシンプルに考えてみましょう。ラクに成果を出せた方が良くないでしょうか?会社が求めているのは、あなたが流した汗の量ではなく成果という果実なのです。当事者意識と謙虚さを忘れずに
ここまでの話をみると、何でも他人に丸投げしているような無責任な人間に感じる方もいるかもしれません。
もちろん自分勝手な振る舞いばかりしてはいけませんし、そういった人には相手も力を貸さないでしょう。大切なのは当事者意識と謙虚さです。
当事者意識とは、あくまでその仕事は自分が任されたもので、責任者は自分であるということです。その上でその仕事をより良いものにしていくためのサポートをお願いしたい、というスタンスが欠かせません。
加えて忘れてはいけないのが謙虚さです。相手の知識・スキル、専門性に敬意を払うこと。「自分ではわからないこと、できないことに力を貸してください」という姿勢、伝え方が必要です。
相手の立場で考えてみましょう。同じ会社の人が、自分の得意分野や専門性を頼りにして「あなたの力を貸して欲しい」と言われたら、応えてあげようという気持ちになるのではないでしょうか。
そして最後に、感謝の気持ちも忘れずに。
今日からできる人間関係の構築方法
「人に頼る」ことが、仕事ができる人、成果を出す人に繋がることをお伝えしてきました。
しかし「いきなりそんなことを頼んでいいのか」「相手は忙しくて嫌がるのではいか」そんな不安を持つ方も多いでしょう。その気持ちもわかります。
今まで「人に頼る」ことをしたことがない方は、まずは声をかけやすい年齢の近い先輩などから相談をしてみるのも良いでしょう。意外と話を聞いてくれるものですし、あなた自身も「人に頼る」ことに対する免疫ができてきます。
そして、それ以外の方にも、いざという時に相談ができる人間関係を今から作っておくことが肝心です。そのために、今日からできるおすすめの方法は挨拶です。
出勤時や退勤時、廊下ですれ違った時など、色々タイミングで社内の方と挨拶をする機会があると思います。でもその挨拶、機械的でいい加減になっていませんか?
明るい声で、相手の目をみて、笑顔で挨拶を交わす。あなたも相手が笑顔で挨拶をしてくれたら、悪い気はしないでしょう。そんなささいな印象が、相手の自分に対する態度に影響を与えるものです。
そういえば、仕事ができる人の特徴に「普通のことを普通にやる」といった点も良く挙げられます。こんなところが、あなたがさらに仕事ができる人になるための一歩かもしれませんね。